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アプリの用途が健康維持から医療に進化

アプリの用途が健康維持から医療に進化

ウェアラブル技術の進展と健康への人々の意識向上を背景に、ウェアラブル端末のアプリの用途が従来の健康維持・増進から医療に広がっています。心電図機能が搭載されている腕時計型端末は常時データをチェックすることが可能なことから、不整脈の兆候を早めに察知でき、早期診断につながる可能性があります。

常時、不整脈の検知が可能

アップルウォッチシリーズ4以降には、電子式心拍数センサーが内蔵されており、心電図アプリと組み合わせることで、心電図を計測できます(2021年1月27日時点、日本を含む66の国と地域で使用可能)。この心電図アプリを厚生労働省が医療機器として認定しました。昨年7月にPMDA(医薬品医療機器総合機構)は新しい医療機器のジャンル(一般的名称)として「家庭用心電計プログラム」、「家庭用心拍数モニタプログラム」を設定し、心電図アプリはこれに該当します。

患者が不整脈の症状を訴えても、診察室での医療用の心電計による計測では異常を検知できず、確実な診断が下しにくい場合が少なくありません。24時間計測を行うホルダー型の心電計も同様です。アップルウォッチを常時身につけることで、夜間でも早朝でも不整脈を検知できます。アプリには、不整脈の兆候が出た場合にアラートを知らせる機能も付いています。早めに診察を受けることで早期診断が可能となり、脳梗塞などの発症予防に役立つ可能性があります。また、早期診断による重症化防止は医療費抑制にもつながります。

健常者40万人を対象としたApple heart Studyでは、0.52%に心房細動が検出され、陽性的中率は84%でした。アップルウォッチの海外モデルを入手して国内で循環器診療に用いる医療機関も出てきています。

オンデマンド型も登場

フランスのWithingsが開発した「Move ECG」はオンデマンドタイプの心電図計測機能をもつスマートウォッチです。昨年秋、欧州で発売されました(日本未発売)。自分の好きなタイミングで計測を行うことが可能です。

測定方法は、ウォッチを装着していない方の手でウォッチのベゼル(液晶デイスプレイの外側部分)を触る方式となっています。測定所要時間は30秒間。アプリの測定結果は「正常洞調律」、「心房細動」、「分類不可」などと表示されます。測定データはPDFとしてドクターと共有でき、診療に役立てることができます。